2012 ローテ紅白戦(夏) KP分析

(BW)ローテ64
09 /01 2012
はじめに
ローテ紅白戦お疲れ様でした。この場を借りて主催のアティエスさんに感謝申し上げます。
自軍の白組勝利となり、自身も勝てたので非常に満足の行く結果に終わって楽しかったです。

KP分析
アティエスさんのブログで紅白戦におけるKP等のデータが開示されているので、それを元に分析を行ってみた。ローテの大会というと週末大会が知られているが、参加者は20人弱から多くて30人強と控えめ。しかし、今回の紅白戦は計40名が参加して比較的規模が大きいため、KPデータ分析は非常に有意義と思われる。

分析は、「対戦勝利者におけるのKP」を「総合KP」で除して求めた勝率を元に行う。勝率が66%以上のものをで、勝率が34%以下のものを で染めた(KP1以下のものを除く)。

データ1
ポケモン KP 勝率(%)
ガブリアス 17 8 9 47.0588235
スイクン 14 6 8 42.8571429
シャンデラ 12 4 8 33.3333333
FCボルトロス 12 5 7 41.6666667
ナットレイ 11 4 7 36.3636364
バシャーモ 10 5 5 50
ヒードラン 10 5 5 50
ブルンゲル 10 6 4 60
ユキノオー 9 6 3 66.6666667
クレセリア 9 4 5 44.4444444
キノガッサ 7 4 3 57.1428571
カイリュー 6 3 3 50
サンダー 6 3 3 50
ハッサム 6 4 2 66.6666667
バンギラス 6 3 3 50
ドリュウズ 6 4 2 66.6666667
パルシェン 5 3 2 60
ファイヤー 5 2 3 40
ニョロトノ 5 2 3 40
キングドラ 5 2 3 40
ボルトロス 5 2 3 40
カイリキー 4 4 0 100
メタグロス 4 1 3 25
ラティオス 4 0 4 0
水ロトム 4 3 1 75
ゴルーグ 4 3 1 75
ライコウ 3 2 1 66.6666667
ラティアス 3 3 0 100
ジバコイル 3 1 2 33.3333333
シュバルゴ 3 1 2 33.3333333
モロバレル 3 2 1 66.6666667
コバルオン 3 1 2 33.3333333
テラキオン 3 0 3 0
マンムー 2 2 0 100
トルネロス 2 1 1 50
キュウコン 1 1 0 100
ラッキー 1 1 0 100
ヌオー 1 0 1 0
ハピナス 1 0 1 0
サマヨール 1 1 0 100
トドゼルガ 1 1 0 100
ボーマンダ 1 1 0 100
ドータクン 1 1 0 100
トゲキッス 1 0 1 0
エルレイド 1 1 0 100
アグノム 1 1 0 100
ココロモリ 1 1 0 100
ローブシン 1 0 1 0
オタマロ 1 0 1 0
オノノクス 1 1 0 100
サザンドラ 1 1 0 100
ビリジオン 1 0 1 0
ランドロス 1 0 1 0
FCランドロス 1 0 1 0

-帝王ガブリアスと電気タイプ-
使用率が減ったとはいえ依然として42.5%という高い使用率を記録しKPトップを獲得したガブリアス。前回の紅白戦では約62%を記録するほど圧倒的だったので、それに比べればその帝王っぷりにも陰りが見えてきたと言える。

ガブリアスと言えば電気無効を重視されて採用されてきたが、型破りドリュウズ、ノーガードゴルーグ、厚い脂肪マンムー、FCボルトロス(、FCランドロス)といった新解禁によって、扱えるポケモンの幅が広がったことが減った要因として大きいと考えられる。

さて、電気無効の幅が広がったことで電気技の一貫性の取りやすさはどう変わったかが気になる。そこで電気無効ポケモンの数が全体に占める割合を求めてみた。前回の紅白戦の結果と合わせて見てみよう。

データ2
電気無効数 全体数 割合(%)
前回紅白戦 52 408 12.7
今回紅白戦 44 240 18.3
(△5.58)

なんと、およそ1.5倍に増加している。ガブの採用率が2/3倍に減ったのに電気無効ポケモンの割合は3/2倍になっているのだ。この数値だけでも”拘り電気技"が依然よりも使いにくくなっていることが示せるだろう。

では、電気タイプの数はどう変わったのか。同じように電気タイプポケモンの数が全体に占める割合を求め、前回の紅白戦と比較した。

データ3
電気無効数 全体数 割合(%)
前回紅白戦 54 408 13.2
今回紅白戦 33 240 13.8
(△0.6)

ほぼ変わらないという結果だった。これもかなり興味深い結果だが、どう解釈すればいいか悩ましい。拘り電気技が通りにくくなっても電気ポケモンの採用優先度は変わらないままということだろうか。この結果の解釈はかなり複雑そうなので省き先に進む。

-KP上位及び、殊勲ポケモンと戦犯ポケモン-
データ1を元に議論する。勝率66%以上ので示したポケモンは勝利に大きく貢献した「殊勲ポケモン」、勝率34%以下ので示したポケモンは敗戦の原因を作った「戦犯ポケモン」と呼ぶこととする(戦犯の厳密な意味として誤用であるが便宜的に用いる)。ポケモンの横にある数字は勝率を示す。

・ガブリアス 47.1%
スカーフが圧倒的に多い印象。次いで剣舞型を見るが数はかなり落ちる。サメ肌で襷剣舞するものや身代わりを張るものから、S130程度まで落としてラムを持ち舞うものまでいて様々。何やらせてもガブはガブなので流石。

・スイクン 42.9%
やたら数が多くて驚き。常に一定数はいるポケモンだが、ブルンゲルを抑えての上位入賞はなかなかないように記憶している。増えた原因はよく分からないが、BVを見る限りでは絶対零度を覚えた配布スイクンが多かったようだ。追い風からの絶対零度で突破口を開く試合を見たのは1度だけではなかったので、警戒レベルを上げたいと思う。

・シャンデラ 33.3%
KP第3位という稀に見る快挙だが、その実情は悲惨。詳しくは調べていないが、最近の流行から見るにトリックルームを覚えて殴り役とSギミック役のスイッチを行う型が多かったのではなかろうか。しかし、このような低種族値に殴りかトリルかのスイッチを任せるというのは負担が過剰であり、私なら気合の襷を持たせないと不安で採用できたものではない。しかし、試合のBVを見る限り風船などの襷以外のアイテムを持たせた結果、シャンデラがほとんど仕事をしないで沈んでいく光景が散見され、そういった甘えた採用が今回の事態を招いたのではないかと分析する。基本的に低種族値は不安定採用は簡単ではないことを胸に刻みたい。

・FCボルトロス 41.7%
他ルールと比較するとかなりの数。電気飛行の耐性に加え、高い火力と範囲、電気無効の蓄電と、強い要素が揃っているので数が多いのも頷ける。しかし、前の項でも述べたように電気技の通りは悪くなっているため存分に暴れられているとは言い難いようだ。持ち物はオボンの実を筆頭に場持ちを上げるアイテムが人気なようだが、拘り眼鏡を持ったものも見られた。耐久値がどうしても不足気味なポケモンなのでスペックを引き出しきるのは難しい印象。勝率もいいとは言えなかった。

・ナットレイ 36.4%
寸でのところでレッドゾーンには行かなかったが、それでもKPに比してこの勝率は目に余る。必ずと言っていいほど意識されるポケモンなので、相手にすると厄介だが使う側に回ると使いにくさが目立ち、使って勝つのも簡単ではないようだ。ミラーに強い鈍いナットレイが人気なようだが、皆が鈍いナットレイを使うと結局は鈍いナットでミラーを見れないため、別個にミラー対策を任せなければならなくなる。

・ユキノオー 66.7%
天候ポケモンで頭一つ抜ける活躍。ユキノオー構築は対雨の解答を得やすいので、その分取り巻きを存分に高種族値で固めやすい。採用されるポケモンのタイプは大体決まっているが、それぞれの型や構成には幅を持たせやすいので、初心者にも薦めやすいポケモンと言える。ただし、扱いやすいのは霰の庇護の下で動ける高種族値の取り巻きのことなので、ユキノオー自身はそこまで扱いやすい訳でもないので注意。襷AC振りやA特化珠ウドハン型が人気なようだ。

・ハッサム 66.7%
ライバルのシュバルゴが台頭してきたとは言っても、ハッサムも全然現役。むしろ、シュバルゴはかなり癖が強いポケモンなので、深く考えずに組んだシュバルゴ構築よりも、とりあえずハッサムを入れた構築の方がよく回ると思っている。「そのシュバルゴ、ハッサムじゃいかんの?」と疑問に思われるような構築は、さっさとハッサムに変えてみた方がいいだろう。命の珠型と飛行ジュエル型が2大勢力だが、最近は命の珠型の方が優勢なようだ。

・ドリュウズ 66.7%
恐らく全て型破りドリュウズだっただろう。解禁当初から強い強い言われていたが、一部からはやっぱり微妙なんじゃないかと言われる声もあったが、今回の紅白戦の勝率を見ると採用して得した人の方が多かったようだ。個人的見解ではやはり強力なポケモンなので、上手く組み込めば常勝に貢献できる性能があると考えている。微妙に見えるのは、構築力が追いついていないだけなのではなかろうか。

・カイリキー 100%
私も絶句する脅威の勝率100%。型破り地割れスカーフドリュウズ、ノーガードゴルーグ、スカーフファイヤー、向かい風の要素が増えてこいつの出番はもうないかと思っていたがそんなことはなかった。選出画面で圧力をかけるだけでも強い上、型もスカーフに加え最遅鉢巻型も登場しているので初見では読みづらい強みがある。他の格闘タイプを見るとテラキオンやコバルオンの勝率が散々なので、カイリキーの方がよっぽど信頼できるかもしれない。


・メタグロス 25%
4人使用して1人しか勝てなかったようだ。個人的評価は結構高いのだが、それも持ち物は鉢巻前提の評価であり、柔軟に扱えるポケモンではないと言える。また、KP上位陣に強いとは言い難い結果なので、使って得しやすかったとは言いにくい。モロバレルやラティオス、バンギラスの数が増えてくると輝けるポケモンだと思うので、今回は運が悪かったかな。

・ラティオス 0%
出ました、勝率0%!飛んだ戦犯ポケモンである。スペックが超高いはずなのにどうしてここまで勝てなかったのかよく分からないが、妹分のラティアスが勝率100%なのに対して兄貴がこの様では格好がつかない。スカーフガブリアスが盛況なのでダブチョ程度は耐える配分のラティアスの方が勝率を確保しやすいのかもしれない(推測の域を出ない)。

・水ロトム、ゴルーグ 75%
水ロトムは型破りドリュウズの台頭で評価が下がり、ゴルーグは火力が半端な微妙ポケという話を耳にしていたが、勝率は目の覚めるようなハイスコアだった。しかし、水ロトムに関してはドリュウズのKPが6でそこまで多くなく、また天敵のラティオスが少なくどちらかと言えば得意なガブリアスが多かったので環境的に非常に追い風だったとも見れるため、この数字だけで信頼していいものか怪しい。ゴルーグはやはりノーガードスカーフ型が多かったようだ。自身の火力が足りずとも、混乱を撒いて火力の高い取り巻きの行動回数を確保できれば存分に活躍できるようだ。

・ライコウ 66.7%、ラティアス 100%
高種族値サポートとして恥じない活躍っぷり。やはりライコウの高速壁は強いし、ラティアスの対雨性能も素晴らしかった、と言った所か。

・テラキオン 0%
勝率0%の戦犯ポケモン。テラキオンの何がいけなかったのかこれもよく分からないが、同じ格闘タイプではキノガッサやカイリキーの活躍が目立った。襷テラキオンは強いが、サメ肌ガブの登場は無視できない逆風かもしれない。

‐レートKP順位との比較‐
ついでに今年1月に行われた新春ローテ紅白戦(BW環境)、41名参加で同規模の週末大会(BW2環境)のKP順位とも比較した。不動ガブとドランブルン辺りは歪みないが、それ以外を見ると全てに共通するポケモンは意外にもいなかった。ちなみに、FCボルトロスと化身ボルトロスは合算しボルトロスとして載せてある。

BW2 レートKP順位(2012/08/28)
ガブリアスn
カイリューバンギラスnラティオスn サザンドラnボルトロスnヒードランnメタグロスnブルンゲルオスnドリュウズn   
BW2 2012紅白戦(夏)KP順位(8月25~27日) 40名参加
ガブリアスnボルトロスnスイクンシャンデラnナットレイnバシャーモヒードランnユキノオーnブルンゲルオスnクレセリアn  
BW2  週末大会:???→ ☝!杯(2012 7月21日) 41名参加
ガブリアスnボルトロスnヒードランnブルンゲルオスnクレセリアnカイリューラティオスnニョロトノnナットレイn  キングドラn
BW 新春ローテ紅白戦(2012 1月)KP順位 68名参加
ガブリアスnヒードランnハッサムnラティオスnパルシェンnカイリュートルネロスnブルンゲルオスnスイクンWロトムn

-まとめ-
データ1を見るとKP上位陣の勝率が5割を割っており、これはKPが高いポケモンを採用すればそれだけメタを張られて有利になりにくいことを示している。高い勝率を確保したポケモンに低種族値が多く見られるが、これは低種族値で固めた構築が勝てた訳ではなく、この低種族値を採用すると高種族値同士の競り合いで有利に立てた、と解釈するのが妥当だろう。 
ガブリアスを含めKP上位は軒並み勝率が5割以下になっているのは、KPが高いと勝ちにくいからなのか、皆して使ったポケモンだから勝率が5割に収束した結果なのか、はっきりとしたことは分からない。
やはりローテの基本は、ドラゴンvsドラゴン、高種族値vs高種族値、が基本概念であり、ドラゴン同士の競り合いなら鋼で補い、高種族値同士の競り合いなら低種族値で補う構造になっていることを理解したい。

KP1のドラゴンと鋼を見ると、いずれも勝利しているので注目したい。KP上位のドラゴンや鋼と比べれば採用方法が確立されていなかったり、採用も簡単ではないかもしれないが、専用構築として組めば勝てるポテンシャルは持っているので、今後は低KPの竜鋼に焦点を当てて考察していきたいと思っている。

おわり

参考
アティエスさんのブログhttp://d.hatena.ne.jp/aties19/
ガラティンさんのブログhttp://devotelmyselflto.blog33.fc2.com/blog-entry-72.html
週末大会まとめブログhttp://d.hatena.ne.jp/nandeglay/20120721
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

ゴロー

ポケモンサンムーンでローテーションバトルが無くなったため、Unityを使ってローテアプリを作ることにしました。