ローテーションバトル概論 第2章

(BW)ローテ64
09 /19 2012
第2章 構築方針~ステータス理論(カード理論)~12/07/28修正 13/05/09修正
ローテーションバトル(以下ローテ)は、場に出た3体のポケモンから1体を選び出し行動させるゲームである。これが、場に出ているポケモンの技を選ぶシングルバトルや、2匹ないし3匹の技の組み合わせを選ぶダブルバトルトリプルバトルとは異なるローテの特徴である(交代は除外)。

ローテにおいては、選択をすることは即ちポケモンを選ぶことであり、「選択肢=ポケモンそのもの」なのだ。

故に、ローテは手持ちの3枚のモンスターカードを出し合っては殴り合わせることをどちらかが全滅するまで繰り返すゲームのようなもの、と考えることができる。

■3枚のカードを出し合って殴りあわせるのを繰り返すゲーム

備考
■(シングル)場に出たポケモンの技を選ぶゲーム。ポケモンを変えるには交代が必要。 
■(ダブル・トリプル)場に出たポケモンの技の組み合わせを選ぶゲーム。組み合わせを変えるには交代が必要。


カードには3つのステータスがあり、火力と技の範囲を合わせたAT、耐久と耐性を合わせたDF、素早さと優先度を合わせたSPを便宜的に定める。「こうげき」や「とくこう」が高く技の範囲も充実したポケモンならATが高く、「HP」「ぼうぎょ」「とくぼう」の耐久値が高く半減無効にするタイプが多いポケモンならDFが高く、「すばやさ」が高いポケモンはSPが高いものと思ってくれればよい。

■カードには3つのステータスがある
AT(火力と範囲)
DF(耐久と耐性)
SP(素早さと優先度)

各ステータスが高ければ高いほど、またステータスのバランスがよいほど、殴り合いで勝てる相手が増える。圧倒的にATとSPが高い場合は先制の一撃で相手を倒せるのでDFが低くても構わないのでこの限りではない。

■ステータスが高くバランスが良いほど殴り合いで有利
■ATとSPが圧倒的に高い場合も有利

カードの出し合いが完全にランダムだと仮定した場合〔読み合いが互角だとした場合、読み合いの要素を排除した場合〕、手持ちに高ステータスのカードを揃えた側の勝率が高くなるだろう。よって、手持ちカードのステータスを高めることは根本的に重要なことだと分かる。

■より高いステータスのカードを揃えた方が有利

ポケモンと道具の重複が禁止される場合、全てのステータスが高水準なカードで手札を揃えるのは困難である。そこで、足りないステータスを持たせる道具や積み技、カード同士の連携で補う。

例えば、ガブリアスはAT-DF-SPが 8-8-8 でいずれのステータスもバランス良く高水準で強いカードである(数字は便宜的なものである)。一方でビリジオンは、 6-7-9 でATが足りていない。しかし、ここで「こだわりハチマキ」を持たせれば 9-7-9 のカードとして扱えるようになる。素早さが低いカイリキー 9-6-6 には、「こだわりスカーフ」を持たせることで 9-6-9 にステータスを底上げしてやると強くなる。

パルシェンはDFが非常に低いが「きあいのタスキ」で補うと 8-10-6 になり、更に襷に任せて殻を破るとAT・SPが2倍になり16-1-12 のカードに化けることが期待できる。
全体的にパッとしないステータス
ビリジオンnカイリキーnパルシェンn
698
772
966
              ↓ それぞれの欠点を補う道具を持たせる、積み技を使う

パッとしなかったカードが殴り合いに強い性能に・・・!
ビリジオンnカイリキーnパルシェンn
拘り鉢巻拘りスカーフ気合の襷
998→16
7710→1
996→12

■足りないステータスは持ち物や積み技で補う

カード同士の連携を用いるのも効果的である。光の壁やリフレクターを張ると味方のDFを2倍にできるし、追い風を使えばSPを底上げし、トリックルームを使えばSPが低いポケモンが存分に暴れられるようになる。壁なり追い風なりを使うポケモンは、補助技を使った際に敵から攻撃を受けてHPが下がりDFがダウンする代わりに、味方の耐久や素早さを上げる。

通常時
ガブリアスnライコウnスイクン
877
8710
8106
        ↓
ライコウの光の壁!リフレクター!
ガブリアスnライコウnスイクン
877
16↑2↓20↑
8106

または、
スイクンの追い風!
ガブリアスnライコウnスイクン
877
872↓
16↑20↑12↑


通常時
ブルンゲルオスnユキノオーnローブシンn
688
1078
443
       ↓
ブルンゲルのトリックルーム!
ブルンゲルオスnユキノオーnローブシンn
688
2↓78
443
■1体のDFを犠牲に補助技を使うことで、味方のステータスを上げることができる

補助技を使う際に忘れてはならないのは、こちらが補助技を使う隙に相手が積み技または補助技を使った場合、こちらの補助ポケのDFが下がらない代わりに相手のカードのステータスが上がることになる。 こうしたステータス上昇合戦になっても勝てる方が望ましい。

■相手も補助技や積み技でステータスを上げてくる
■相手より早くそして高くステータスを上げられた方が有利

以上のように全体に効果を及ぼす補助技以外にも、キノコの胞子や催眠術、金縛りといった相手の行動を制限して結果として味方の行動回数を増やすものや、滅びの歌といった突破力に関わる補助技もあるが、ここでは割愛し、重要なものは後述する。


さて、以上を応用した場合について解説する。

ローテは手持ちのカードで殴り合いを繰り返すゲームだと述べた。
殴り合いに強くなる条件を確認すると、

■ステータスが高くバランスが良いほど殴り合いで有利
■ATとSPが圧倒的に高い場合も有利

これらを達成しようとすると、どういった組まれ方があるかその例を解説していく。


~ガブスイクンサンダー~
①総合ステータスが元から高いガブリアスとサンダーに、拘り鉢巻と拘り眼鏡をそれぞれ持たせてATを底上げする。元から全体的に高いステータスが底上げされてこれだけでも非常に強力なカードになったのが分かる。

②加えてSPも上げてみる。スイクンの追い風なら拘った状態のガブリアスとサンダーの両方のSPを同時に上げることが可能だ。するとどうだろう、スイクンのカードのDFが犠牲にはなったが、ATとSPが非常に秀でたカードが2枚手持ちにある状態が作れた。ターン数は限られるが、これだけ強力なカードを使える間は殴り合いをかなり有利に進めることは間違いないだろう。

素の状態
ガブリアスnサンダーnスイクン
887
8810
886
       ↓
①拘り鉢巻と拘り眼鏡でATを上げる
ガブリアスnサンダーnスイクン
拘り鉢巻拘り眼鏡
12127
8810
886
       ↓
②スイクンの追い風!全体のSPを底上げ
ガブリアスnサンダーnスイクン
拘り鉢巻拘り眼鏡
12127
882↓
16↑16↑12↑
\超強力なカードが2枚/

■強いカードに拘りアイテムを持たせATを上げ、追い風でSPを底上げし非常に殴り合いに強い(というか一方的に殴り倒す)状態を作れる

また、ここでのスイクンはDFを犠牲に追い風を使うことなので、DFを上がるアイテムを持たせると相性がいいと分かる。この場合は、オボンの実やソクノの実、食べ残しを持たせるとよい。

■補助ポケにはDFアップアイテムが相性がよい(オボンの実、気合の襷、たべのこし、半減実)


~トリックルームパーティ~
基本的な考え方は前述した「ガブスイクンサンダー」と同じである。ただし、今回はSP以外の能力が突出して高いポケモンのATを強化し、トリックルームを使って欠点である低いSを逆に利点に変えようというもの。

素の状態
ジバコイルnナットレイnクレセリアn
985
9912
525
       ↓ 
①拘り眼鏡と拘り鉢巻でATを上げる
ジバコイルnナットレイnクレセリアn
拘り眼鏡拘り鉢巻
13125
9912
525
       ↓  
②クレセリアのトリックルーム!SP逆転
ジバコイルnナットレイnクレセリアn
拘り眼鏡拘り鉢巻
13125
994↓
525
 \超強力なカードが2枚/

■AT・DFが高くSPが低いポケモンのATを強化。トリックルームでSPを逆転して殴り合いに強い状態を作れる


このときクレセリアにオボンの実を持たせておくと、2回目のトリックルームを張りやすくなるのでやはり補助ポケはDFアップアイテムと相性がよい。あるいは、ATが低いクレセリアにゴツゴツメットを持たせてATを底上げする手も選べる。

クレセリアnクレセリアn
オボンの実ゴツゴツメット
57
1512
55

■補助ポケにDFアップアイテムを持たせると補助技を使える回数増加に期待できる
■ATを補えるゴツゴツメットは高耐久ポケモンと相性がよい


~ちんまん構築~
今度は少々特殊な形ではあるが、ローテーションバトルを代表する戦術の一つなので解説する。「ちんまん構築」、あるいは単に「ちんまん」と呼ばれるこの構築ではモロバレルと殻を破るパルシェンを用いる。モロバレルの後攻催眠で眠った相手が次に行動しようとしても確実に起きない状況を作り、その隙に襷パルシェンが襷を残したまま殻を破るのを目指すものである。あるいは、本来突破できないはずの相手を眠らせたままパルシェンで2回殴って突破してしまうという抜きパターンもある。

襷を残して殻を破ったパルシェンというカードは、それ1枚で勝利を確定するだけでの性能があるので、ギミックとしては非常に恐ろしいものになっていると言える。

前段階
パルシェンnモロバレルnニョロトノn
気合の襷
85
109
62
       ↓ 
キノコの胞子で相手が眠っている隙を突いて殻を破る! 
パルシェンnモロバレルnニョロトノn
気合の襷
165
104↓
122
\勝利確定カード/

モロバレル+パルシェンの組み合わせはとにかく挑発を覚えたヒードランに弱いので、そのヒードランに強い水ポケモンと相性がよい。なおかつ対砂パでも天候上書きでパルシェンの襷を守れるニョロトノが人気なようだ(ステータスは省略)。

■(後攻)胞子や催眠術は相手の行動を制限してくれるので、味方のDFの消耗を抑えることができる補助技


~その他スタン系構築~
強いとされる構築の中にはスタン系に分類できるものも数多い。スタンの定義は曖昧なものだが、基本的には「ギミックは控えめにして強い駒を並べて最初から殴り合う」といった方針の構築を指すものと思われる。

細かい解説は割愛するが、強いポケモンの強い型(ステータスが高くなる型)を採用していることが何となく分かってもらえればいいだろう

例1 眼鏡ラティオス、襷テラキオン、剣舞ジュエルバットハッサム
ラティオスnテラキオンnハッサムn
拘り眼鏡気合の襷飛行ジュエル
9→1387→8(→16
76107
995(+)
+サンダー、ブルンゲル、バンギラスetc

例2 スカーフガブリアス、剣舞ジュエルバットハッサム、眼鏡霊獣ボルトロス
ガブリアスnハッサムn FCボルトロスn
拘りスカーフ飛行ジュエル拘り眼鏡
87→8(→16)710
877
8→125(+)10
+バシャーモ、バンギラス、ブルンゲルetc

例3 襷ユキノオー、スカーフガブリアス、鉢巻コバルオン
ユキノオーnガブリアスnコバルオンn
気合の襷拘りスカーフ拘り鉢巻
8869
7→1088
68→129
+スイクン、シャンデラ、FCボルトロスetc

以上、紹介。

まとめ
■3枚のカードを出し合って殴りあわせるのを繰り返すゲーム(+交代)
■カードには3つのステータスがある
AT(火力と範囲)
DF(耐久と耐性)
SP(素早さと優先度)
■ステータスが高くバランスが良いほど殴り合いで有利
■ATとSPが圧倒的に高い場合も有利
■より高いステータスのカードを揃えた方が有利
■足りないステータスは持ち物や積み技、補助技で補う
■1体のDFを犠牲に補助技を使うことで、味方のステータスを上げることができる
■相手も補助技や積み技でステータスを上げてくる点には注意
■相手より早くそして高くステータスを上げられた方が有利
■強いカードに拘りアイテムを持たせATを上げ、追い風でSPを底上げし非常に殴り合いに強い(というか一方的に殴り倒す)状態を作れる
■補助ポケにはDFアップアイテムが相性がよい(オボンの実、気合の襷、たべのこし、半減実)
■AT・DFが高くSPが低いポケモンのATを強化。トリックルームでSPを逆転して殴り合いに強い状態を作れる
■補助ポケにDFアップアイテムを持たせると補助技を使える回数増加に期待できる
■ATを補えるゴツゴツメットは高耐久ポケモンと相性がよい
■(後攻)胞子や催眠術は相手の行動を制限してくれるので、味方のDFの消耗を抑えることができる補助技
繰り返すが、ローテーションバトルはカードを出し合って殴りあわせるゲーム性なので、手持ちのカードのステータスを如何に高く保つかが最終的な勝率確保に影響を与えてくると考えられる。

いくら相性補完が綺麗に見えても、カードのステータスが低いまま殴り合いをしていればどこかを先に崩されて負けてしまうことが増えるだろう。ステータスが高ければ相性補完をある程度無視して有利に戦うことができるのだから。相性補完を綺麗にする以前に、まずは強いカードになっているか、そしてカードを強い状態で使えているかを確かめて欲しい。

火力に期待すべきポケモンの火力を強化せずに使っているだとか、無駄に範囲を広げ過ぎてメイン技の火力が足りないだとか、鈍足が多いのにトリックルームが入っていないだとか、そういった殴り合いに強くならない要素は改善してみてはどうだろうか。

以上、意図的に「相性補完」を無視して「カードのステータス確保」について重点的に扱ったが、第3章以降を書く機会があれば相性補完についても言及して行きたいと思う(ちなみに今のところ書く目処は立っていない)。

つづく(この章で終わる可能性が高い)

参考
http://victreal.net/yugiohCard/gallery/2226/ (画像引用元)
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ゴロー

ポケモンサンムーンでローテーションバトルが無くなったため、Unityを使ってローテアプリを作ることにしました。